Il dolore che mi erode piano in questo periodo senza la causa
l'amore che morde vuoto verso Cristo ma non scansa la satana
Il cuore che si sente la pena si spacca per l'inutilità
Spero trapassare in te, almeno avvicinarmi un po' di più
Le cose che sembrano inutili, pare che abbiano qualche senso
se siano presso a te
Spero avere l'intelligenza e il coraggio da affrontare le paure
nascoste in me
In questo periodo che determinasti e iniziasti l'ultimo amore tuo
con cui espiasti il mio peccato... che mi sa di essere tuttora qui
Nella Quaresima, le mille domande sono mai risposte.
このキリストの磔刑像は、アンギアリで手がけた最後の仕事です。あいにく、十字架に戻った姿をこの目で見る事は出来ませんでしたが、彼が送ってきてくれたCDの中にその姿を見つけました。
17世紀中期のもので、マルケ州の小さな町の教会から来ました。本当に美しい作品です。これを初めて見た日、傍らに立ったまま、3時間以上時が過ぎるのを忘れてしまった事を覚えています。バロック期の彫刻とはとても思えない自然な表現で、三位一体の概念を瞬時に見る者の魂に刻み付けます。優れた芸術は、感覚として直に一つの言葉の概念を説明し尽くしてしまうものなのでしょう。
修復(restauro)には大きく分けて二つの途があります。
Restauro integrativo
(integrazione =何かを補う事で完結を促すこと)と
Restauro conservativo
(conservazione =すでに完結したものとして保存、保護すること)です。
この場合、ほぼ何も補うものなどなく、すでに完結した作品という事で、conservativo を選びました。像はもみの木の上に薄い石膏の層があり、その上にテンペラで彩色されています。仕上げは Gommalacca (ゴンマラッカ=シェラックニス)の精製したもの(殆ど無色透明)です。
丁寧に、ごく薄いズヴェルニチァトーレで汚れた塗膜層を除去します。非常に神経を使う作業です。一回毎の精査範囲を決め、綿で少しずつきれいにして行きます。
木製の磔刑像は腕が可動式です。その可動部が割れていたので、これは補っておきます。他に、足も折れていたので再接着するのは言うまでもありませんね…。
ただ、彩色が剥げて石膏(ジェッソ)が露出している部分は、そのまま残す事にしました。もう、これ以上いじりまわしたくない、というのがチームの合意でした。
そこまでで、私はアンギアーリを去らなくてはならない事になってしまったわけですが、写真を見る限りでは、これでよかったみたいですね…。
この時期になると、理由もなく侵蝕してくる痛みは、あの人の不安と迷いを感じるからなのかな。 キリストへの愛はただ空虚を噛むだけで、サタンを振り払うほどものではなくて、心は無意味で無力な悲しみで砕けてしまう。
あなたを通って行けますように。せめて、もう少しだけでも近づく事が出来ますように。無意味に見える事があなたのそばでは何らかの意味を持つような気がするので。
自分の中に隠れている恐れを暴き出して向き合い、克服する知性と勇気を少しだけ分けてくれますように。
終わり、始まるこの季節、あなたが持ち去ろうとした私の罪は、何か強い力に反応する事で、まだここに在る事を知らせている…
四旬節に、千の問いはいまだ答えを知らない。
HP・ La Bottega Artistica はこちらから。